人員も店舗も3割削減の大ナタ。行き着く先は十六銀行の傘下入りか、名古屋、愛知と3行統合か。
2021年8月号 BUSINESS
2021年6月7日、第二地方銀行の中京銀行(名古屋市)が、希望退職者を募集すると発表した。地銀が、いよいよ人員削減にまで踏み込んできたのだ。募集対象者は、45歳以上の総合職と、全年齢の一般職で銀行が適用を認めた行員。応じた行員には、割増退職金を支給し、再就職支援も行うという。今年8月に募集を行うが、具体的な人数は定められていない。
今回の希望退職に加え、採用調整や役員数削減によって、従業員1109人のうち、24年3月末までに、最大約30%の人員数を削減する。中京銀行は、現状の収益構造では、来期以降、収益が減り続けるとして、「経営体力のある今だからこそ、抜本的改革を行い経営の健全性を高める」としている。言うは易く行うは難し。経営陣の英断である。また、現在87ある店舗は、来年3月末までという短期間で、約3割減らすという。店舗統廃合に伴う減損処理と、早期退職実施 ………
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