前代未聞!東京理科大「悲しき学長不在」

機械工学の泰斗、松本洋一郎学長が任期1年を残して辞任。過去に例がなく、何があったのか。

2021年8月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

理系の名門私大、東京理科大学で異例の「学長不在」が続いている。4月1日、理科大の理事会は「松本洋一郎学長は3月31日をもって一身上の都合により辞任し、岡村総一郎氏(理科大教授)を学長事務取扱とする。後任の学長については、関係規程に基づき、選考を行う」と告知した。松本氏が辞任を表明したのは昨年12月。既に7カ月が経つのに学長選考委員会を立ち上げる動きはない。理窓会(理科大のOB会)の重鎮は「突然の事故などの緊急事態ならばいざ知らず『教学の長』の不在などあってはならない。理科大史上最大の汚点だ」と憤慨する。理科大の建学は1881年(明治14年)に遡る。前身の東京物理学校は、漱石の小説『坊っちゃん』の主人公の母校という設定だ。戦後の初代学長は本多光太郎。以来、東大から著名教授を歴代学長に招き、今では7学部32学科を擁する日本有数の理工系総合大学に成長した。毎年4 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。