韓国ロッテは惨憺たる有り様。異形の財閥をどこまで理解した上で話を引き受けたのか。
2021年8月号 BUSINESS
6月26日土曜日、東京・西新宿のパークハイアット東京でロッテホールディングス(HD)の定時株主総会が開かれた。韓国からテレビ会議システムで参加する重光昭夫会長兼社長は開会を宣言すると、この日で退任が決まっている腹心の小林正元副社長にそそくさと議長役を譲り、以後、発言はなかった。出席株主はいつものように2人だけだ。従業員持株会など会社側株主の代理人と、2014年以来、昭夫氏と骨肉の争いを繰り広げる実兄の宏之氏である。議事は淡々と進んだ。韓国での横領・贈賄事件で有罪判決を受けながらトップに居座る昭夫氏に対し宏之氏はその是非などを質したが、会社側からは木で鼻をくくったような答えばかり。自らの取締役選任などを求める宏之氏の株主提案は今年も否決され、総会は終了した。
この日の主役である玉塚元一氏が登場したのはその時だ。晴れてロッテHDの取締役に選任され、総 ………
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