「ダダ漏れ人事」に怒り狂う菅官邸。NHKはコントロールできても、ご都合主義の情報操作の底は抜ける。
2021年8月号 BUSINESS [「北村NSC局長」退任!]
皆様のNHKならぬ菅様のNHK――。総務官僚のあいだで近頃はそう呼ばれているそうだ。理由は簡単、NHKの菅義偉の露出がやたら目立つからである。たとえば東京五輪のオンライン選手壮行会があった7月6日の「ニュース7」では、いつもの30分を27分延長して7時57分まで放送した。その延長分の大半を壮行会にあて、いきなり首相の挨拶で始まった。
「57年前の東京オリンピックの時、私は高校生でありました。東洋の魔女と呼ばれた……」。国会答弁と同じスピーチを含め、延々2分間もメッセージビデオを流していた。他の民放ニュースも五輪壮行会の首相メッセージには触れたが、せいぜい数秒程度だ。NHKでは突出して菅の出番が多い。それもそのはずで、ある幹部職員はこう話した。「最近は午後7時からのニュース7と9時からのニュースウオッチ9の両方で、必ず菅総理が登場するでしょ。あれはやはり官邸から言われて ………
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