人類史上初!「パンデミック五輪」決行

暴走する専門家と政府は、的外れな施策を強引に推し進める。コロナ対策は、科学的根拠に基づき、合理的に見直すべきだ。

2021年8月号 POLITICS [安全・安心の大会!]

  • はてなブックマークに追加

7月23日、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪)が開幕する。新型コロナウイルス(以下、コロナ)の流行が拡大し、緊急事態宣言下での開催となる。パンデミックの最中にあえて世界的なイベントを開催するのは人類史上初の試みだ。菅総理は「人類がコロナとの戦いに打ち勝った証として、安全・安心の大会を実現したい」という発言を繰り返しているが、どうなるだろうか。私は懐疑的だ。それは、日本のコロナ対策が科学的に合理的でないからだ。このように感じるのは、私だけではない。5月25日には、米『ニューイングランド医学誌』が「五輪参加者をコロナから守る:早急にリスクに応じた対策を講じる必要がある」、6月12日には英『ランセット』が「東京五輪を世界はもっと議論しなければならない」という論考を掲載した。いずれも現状の対策では不十分で、改善の余地があるという内容だ。 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。