有力政治家の集金マシーンとなって懐に食い込み、官僚を巻き込み「政官業」新トライアングルを構築したフィクサー。
2021年7月号 POLITICS [永田町の「怪人」]
永田町では、知る人ぞ知る「菅義偉政権を支える男」である。その証明が、〈表1〉に掲げた20年9月16日の政権発足から約3カ月間に行った「支援の軌跡」だ。仲井力氏、46歳――。経営コンサルタント会社「ライズ・ジャパン」の創業者で、「志を持ち、情報、人脈、人材を共有すること」を目的にした「志友会」を主催する人物だ。3カ月の間に、9回の政治資金パーティーに出席、2回の勉強会を催し、新型コロナウイルス対応などで超多忙が続いていた加藤勝信官房長官を招いて、「祝う会」を主催した。政治資金パーティーは、ただの参加ではない。後述するが、志友会会員とともに、おそらく数百枚単位でパーティー券を捌いての入場。政治家にとって、これほどありがたいタニマチはいない。
一般にはそれなりの年齢だが、経験とそれに伴う人脈がものをいう永田町にあって、46歳はまだ若い。会社のホームページに ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。