民間PCRバブルに潜むならず者

テレビCMなど広告を目にしない日はないが、有象無象が跋扈する無法地帯と化している。

2021年7月号 DEEP

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「往診サービスじわり普及/『ナイトドクター』30分で自宅に/コロナ下/救急の代替」今年2月22日、そんな見出しの記事が『日本経済新聞』に載った。紹介されているのは訪問診療の医師や看護師を派遣するナイトドクター事業を手掛ける「理晏」(東京都港区)なる会社。新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中、同社は新たに出張PCR検査事業を開始、記事はそれを好意的に伝えるものだった。連日、企業や高齢者施設から数百人規模の依頼が舞い込んでいるらしく、同社の北條康弘専務取締役(54)は「1日、2千人以上の患者に対応している」とうれしい悲鳴を上げていたものである。同社の特設サイトによると、出張PCR検査は1回2万6500~2万9千円。陰性証明書は1通5千円だ。同社のPCR検査ビジネスはそれまでにもテレビ東京の看板ニュース番組や、インターネットの「プレジデントオンライン」などでも「夜 ………

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