コロナ禍の人類を救った「辺境人」

日本が国産ワクチン開発に大きく出遅れたのは、世界の「辺境」で生まれた天才にチャンスが与えられないからだ。

2021年7月号 BUSINESS [本物のダイバーシティ]

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ここへ来て日本でも漸く新型コロナウイルスのワクチン接種のピッチが上がってきた。官邸のホームページによると6月7日までに985万4千人以上が1回以上の接種を受けた。日本で投与されているのは「mRNA(メッセンジャー・リボ核酸)」と呼ばれる新しいタイプのワクチンで、ドイツのベンチャー企業バイオンテックと米製薬大手ファイザーが共同開発した。この革新的なワクチンは、世界の「辺境」で生まれた天才たちの奇跡的なバトンリレーによって生まれた。人類を救ったのは、真に力のあるものに機会を与える「本物の多様性(ダイバーシティ)」であり、今の日本に最も欠けているものでもある。mRNAワクチンの生みの親はハンガリー生まれの女性科学者、カリコー・カタリンである。ハンガリー語は欧州で唯一、日本と同じ姓・名の順なのでカリコーが姓だ。カリコーは今「ノーベル賞に最も近い科学者」とされ ………

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