人気ゲームソフト会社が「市場独占」とがぶり。批判を巧妙に切り抜けてきたアップルに影。
2021年7月号 BUSINESS
「今後も次世代のアプリ開発者の育成をお手伝いする方法を探っていく」。米アップルが6月7日にオンラインで開いた年次開発者会議「WWDC」。ティム・クック最高経営責任者(CEO)はこう話し、黒人や女性など「テクノロジーの分野で特に少数派とされている方たちの支援に力を入れる」と宣言した。2020年に起きた黒人暴行死事件を機に、米国では黒人の人権問題への関心が高まった。児童労働や紛争鉱物、プライバシー保護、地球温暖化などグローバル企業が対応を求められるテーマは増える一方だ。こうした問題に抜かりなく対応する如才なさこそがこの8月にCEO就任から10年の節目を迎えるクック氏の真骨頂といえる。創業者からの世代交代には困難がつきまとうものだ。「天才」と呼ばれカリスマ的な人気を誇った共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏からであればなおさらのこと。だが、クック氏は手堅さと抜群 ………
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