突き上げ食らって四面楚歌「日産」内田社長

社外取締役が「リストラばかりで成長戦略がない」と突き上げ。早くも後任探しを求める声が上がる。

2021年7月号 BUSINESS

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日産自動車の内田誠社長が、社外取締役や株主から突き上げられ、四面楚歌の状況にある。5月11日の2021年3月期決算発表から1週間ほど経ったある日、内田氏と社外取締役の会議が開かれた。そこである取締役から「リストラに追われるだけで成長戦略が全く見えない」といった指摘が出た。日産の22年3月期の業績見通しは最終損益が600億円の赤字。20年3月期に6712億円、21年3月期に4487億円の最終赤字を計上しており、これで3期連続の赤字だ。日産は20年5月に事業構造改革「NISSAN NEXT」を発表。720万台あった生産能力を540万台にまで落とすなどのリストラに加え、新車投入を加速する計画も打ち出した。しかしリストラは進めるものの、一向に回復の気配が見られない。ドル箱市場の米国ではトヨタ自動車やホンダに比べて見劣りする。日産の今年1~3月期の米国販売は前年同期比10.8%増の約28万6千台。3年ぶ ………

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