もぬけの殻「佐山スカイマーク」

経営難は明らかなのに、株主すべてが異様な沈黙。羽田の発着枠が欲しいANAHDはインテグラルの「降参」を待つ。

2021年7月号 BUSINESS [表舞台から消えた佐山]

  • はてなブックマークに追加

航空業界第3位のスカイマークで会長の佐山展生が4月20日付で突如退任した。コロナ禍で航空会社が苦境に喘いでいるのは周知の事実。スカイマークも例外ではない。そのさなかに、かつてはニュース番組にコメンテーターとして出演し、専門外のことでも分かったかのようなことをしゃべっていた目立ちたがり屋が、取締役会で「一身上の都合」とだけ言って退任を申し入れた。一方の会社側も業績は青息吐息だというのに、「すでに再生プロセスが完了し、航空会社として相応の体制を整えるに至った」として受理したというのだから、「何が起きたのか」と憶測を呼ぶのは当然だろう。

退任直前にサウナイベントに参加

佐山は昨年12月15日、新型コロナウイルスに感染し、闘病の様子をメディアに克明に語っている。当初は風邪のような症状だったが、医者が「発症後10日くらいで悪化することがあります」と説明。すると医者が言った通り、10日目と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。