わずかな既得権益を守ろうと内部闘争に明け暮れる。どうしようもない労働組合の全国中央組織。
2021年6月号 POLITICS
10月に任期切れを迎える連合の神津里季生会長の後任選びが混迷を極めている。現在3期目の神津氏(65)は退任の意向をすでに固めたが、後任人事を巡り傘下の産業別労働組合の間で熾烈な駆け引きが続く。「本命」は神津氏が後継指名する相原康伸事務局長(60)で揺るがないが、反・神津勢力は松浦昭彦・UAゼンセン会長(59)を押し込む構えを崩さず「相原禅譲」阻止に懸命だ。産別間の調整難航を理由に「苦肉の神津4選論」(連合幹部)まで浮上するが、コロナ禍でのトップ人事の迷走は「労働者の代表」を自任するナショナルセンターの断末魔と言われかねない。連合の新執行部は10月の定期大会で正式決定する。過去には複数候補による会長・事務局長選挙が実施されたケースもあったが、傘下の産別トップ8人で構成する役員推薦委員会が候補者の事前調整を図るのが慣例だ。各産別は業種ごとにA・B・C・Dの4グ ………
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