横浜市長選は、カジノを誘致する菅流政治の是非を問う天王山。俺たちを追い出せるものならやってみろ!
2021年6月号 DEEP [人生最後の仕事]
横浜港の港運業者を束ね、横浜市政はもちろん、神奈川県政、国政にまで影響力を行使することがある藤木企業会長の藤木幸夫(90)が、「人生最後の仕事」と位置づけているのは、皮肉にも「手塩」にかけて育てた政治家・菅義偉首相(72)に反旗を翻し、横浜IR(カジノを含む統合型リゾート)をぶっ潰すことである。「ハマのドン」と呼ばれる藤木は1997年、横浜港運協会会長に就任して以来、四半世紀の間、横浜港の国際競争力と物流機能の強化に努めてきたが、昨年6月、卒寿を前にその座を息子の幸太に譲った。同時に、85年の開局に尽力した横浜エフエム放送社長のポストを副社長の兒玉智彦に委ね、「専念する」と語ったのが、横浜港ハーバーリゾート協会(YHR)の会長職である。YHRは、2019年5月、山下埠頭の再開発のために約250の港運業者が参加して設立されたが、藤木の狙いは「外資主導の横浜IRを阻止 ………
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