「若手」歴史時代小説家の腕比べ

いま一押しは今村翔吾。進化を遂げる谷津矢車、天野純希。木下昌輝の魅力は残酷描写。

2021年6月号 LIFE

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歴史時代小説界で30~40代の若手作家が躍動している。純文学の世界では20代でデビューする人が多いため「30代で若手?」と思うかもしれないが、2010年頃まで歴史時代小説界でこの世代の書き手はほとんどいなかった。自己を掘り下げることで生み出される純文学や自由なテーマで娯楽を提供する他の大衆文学とは異なり、歴史時代小説を著すには歴史への知識や洞察力に加えて史料の読解力も求められる。ある程度の人生経験が必要だからこそ年配者のファンも多かったわけだが、若手作家の登場によって読者層にも広がりがでてきている。気鋭の書き手を紹介する前に歴史小説と時代小説の違いついて整理しておこう。「竜馬がゆく」(司馬遼太郎)など史実に基づくのが歴史小説で、「赤ひげ診療譚」(山本周五郎)「蟬しぐれ」(藤沢周平)など架空の人物を創出し史実に基づかないものを時代小説という。ただ、歴 ………

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