「チン鍵」で売らんかな朝日新聞デジタル

扇情的で猥雑な見出しで釣って、刺激的な場面で課金を要求する。まるで「有料エロサイト!」。

2021年6月号 BUSINESS

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かつてクオリティーペーパーを自称した朝日新聞が無惨な有り様になっている。部数の激減や大赤字は弊誌既報の通り。最近ひどいのは、デジタル戦略だ。4月に社長に就任した中村史郎氏ら新体制は「デジタル事業」を収益の柱に据える。その要は「朝日新聞デジタル」。今年はおりしも創刊10年の節目を迎え、フルリニューアルを控える。有料会員数で日経にダブルスコアで差が開くなか、紙面に載らない独自のコンテンツづくりに社を挙げて躍起になっている。だがその報道は、あまりに露骨なセンセーショナリズムだ。例えば昨年7月に始まった連載「子どもへの性暴力」。肉親や教師などによる、子どもの性被害の実態を描いたシリーズで、日本記者クラブ賞を受賞した編集委員も筆者に名を連ねる。「性虐待する父をかばった母 返ってきた思いがけない言葉」(20年7月10日)「『初体験、誰に捧げる?』アイドル夢 ………

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