「東芝迷走の元凶」車谷暢昭が親族ファンドの会長で居座り/厚顔無恥な「財界遊泳術」

号外速報(5月3日 07:15)

2021年5月号 BUSINESS [号外速報]

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英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズの買収提案で大揺れに揺れた東芝――。「東芝迷走の元凶」車谷暢昭氏(63)が社長兼CEOの座を追われた経緯は、本誌5月号<突如辞任!東芝車谷が「利益相反ディール」>で詳報したが、その概略を振り返ってみよう。

「説明責任」果たさず社長を投げ出す

6月の定時株主総会で「取締役再任」が困難となった車谷氏が頼ったのは、2018年に東芝社長に就くまで自ら日本法人の会長を務めていたCVCだった。その買収提案は車谷氏の「続投」を前提としたタイミングが良すぎる内容であり、利益相反の疑いを免れないシロモノだった。CVCとの「密通」を疑う東芝の指名委員会(委員長、永山治取締役会議長、74)が車谷氏の解任に動き出し、それを察知した車谷氏は4月14日、自ら辞表を提出した。あろうことか同日午後に開かれた社長交代の緊急記者会見に車谷氏の姿はなく、「東芝再生のミッションを完了 ………

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