広島地検から東京地検特捜部に移送された告発は、参院議員の再選挙後、略式起訴を中心に立件されそう。
2021年5月号 POLITICS
一昨年の参院選広島県選挙区を巡り、計約2900万円に上る買収などの公選法違反罪に問われた元法相、河井克行被告が公判途中で起訴事実の大部分を認め、衆院議員を辞職した。これに対し、本誌は昨年9月号で<河井夫妻から現金を受け取った「100人」>の実名を公開した。買収された側(被買収)の地元議員らは放置されたまま、今後も訴追されないのだろうか。
「(妻の)案里(前参院議員)の当選を得たいという気持ちが全くなかったとは言えない。全てが買収目的ではないが、全般的に選挙買収罪の事実は、争わない。認めるべきは認めることが長年支持していただいた後援者への政治家としての責任の取り方だと考えるに至った」3月23日、東京地裁(高橋康明裁判長)の法廷。河井被告はこの日から始まった弁護側の被告人質問の冒頭でこのように述べ、無罪主張を一転させた。起訴状によると、河井被告は案里 ………
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