コロナ対策は 「場当たり」「総無責任」

五輪の選手村には1日数百人の医療従事者が必要となる。変異株の感染爆発が現実になれば共倒れだ。

2021年5月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

緊急事態再宣言の全面解除からひと月あまり。新型コロナウイルス「第4波」が到来した。感染力がアップした変異株はメガロポリス東京にも押し寄せる勢いだが、菅政権の感染対策は「場当たり」の一言。脚光を浴びる知事もリスク回避に走る。「総無責任体制」から浮かぶのは無様なコロナ敗戦の様相だ。

「大阪の状況は寒気がする」

大阪府に続き、首都東京も「準緊急事態宣言」のまん延防止等重点措置に至らしめた第4波。実態は年末年始から大流行した第3波の続きと見るのが妥当だ。そこで時計の針を昨年末に戻し、第3波を避け得た分かれ目に注目したい。師走は12月20日、経済再生相・西村康稔は何度もリダイヤルを試みていた。 「なぜ出ない」。相手は東京都知事の小池百合子。事務方を通じ架電時間を伝えたにも関わらず「着拒」を繰り返した辺りは感染症対策と政局をごった煮にし続ける小池の本領発揮だ。西村の腹は、飲食店に対す ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。