安倍前首相の方針を踏襲してきた菅首相がまさかの有識者会議設置。本格論議に道を開けるか。
2021年5月号 POLITICS
「皇位の安定継承に関して有識者会議を設置したこと自体、安倍前内閣の時代では考えられなかった。菅内閣も当初は本格論議を先送りしてきたが、ここにきて方針を転換した。会議のメンバーを男女同数にした人選を見ても、菅首相の本気度を感じます。これにより、長らく封印されてきた女性・女系天皇の議論が解禁になったことは画期的です」上皇ご夫妻に近い元宮内庁関係者も、驚きを隠さない。もちろん、先月23日に発足した政府の有識者会議(座長・清家篤前慶応義塾長、6人)で議題になるのは、女性天皇や母方にのみ天皇の血を引く「女系天皇」を認めることの可否だけではない。女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設や過去に皇室を離れた「旧宮家」などから父方に天皇の血を引く「男系」男子を新たに皇族にすることの是非など10項目について、外部の有識者から意見を聞く予定だ。ヒアリ ………
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