「ボロ株」アジア開発キャピタルに中国「怪人脈」

旧社名「ジェイ・ブリッジ」の株価が一時、5倍前後に急騰。複雑に絡み合うカネの流れは不明……。

2021年5月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「ボロ株」の代表銘柄とも言えるアジア開発キャピタルの株価が2月上旬から下旬にかけ急騰した。それまではせいぜい6~7円程度。それが2月25日には一時、33円をつけた。上昇率で見ると5倍前後だ。もっともその後は元の水準に戻った。それらの間、同社が打ち出した新機軸がある。「ワンアジア証券」との包括提携だ。同社は純営業収益がわずか4300万円という泡沫証券会社だが、その背後の人脈・金脈には注目すべきものがある。キーマンの名は許振東氏――。6年前、不正行為を働いたとして中国当局から株式市場参加を10年間禁止される重い処分を受けた人物だ。許氏はもともとエリート中のエリート。北京大学卒業後、同大学傘下の企業群「北京大学青鳥集団」の幹部となった。追放処分の真相は謎だが、当時の腐敗撲滅運動が関係していた可能性もある。いずれにせよ処分後、許氏は日本に流れ着いた。伝手を頼りに ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。