地銀協会の合同研修所売却や、早期退職導入が迫るなか、研修という名の「お勉強ごっこ」が続く。
2021年5月号 BUSINESS [哀れな行く末]
東京駅から三鷹駅まではJR中央線快速で33分で到着する。三鷹といえば、かつては雑木林や畑が広がり、当地で暮らし1948年に入水自殺した太宰治の墓や記念碑やゆかりの地跡が点在する場所でもある。雑多な駅南口界隈からタクシーに乗り、バスに自転車に歩行者が溢れる商店街を通り約10分でたどり着くのが、地方銀行研修所(合同研修所)だ(写真1)。 筆者も何度か訪問しているが改めて遠いなというのが率直な感想だ。広大な敷地に中庭もあり宿泊施設や独身寮もあり、ホテルのように立派ではある。地銀協によると、個別行で対応が難しい専門的な集合研修を若手や中堅、管理職、役員などの階層別、法人取引や個人取引など業務別に計50程度扱っているという。しかし、日本経済新聞(1月7日付朝刊)によると、地銀協は、この合同研修所を売却する検討に入ったという。同研修所は築40年程で、2030年代半ばま ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。