接近に憶測「NTT・KDDI」

通信大手で不祥事続出。NTTが進める後始末でKDDIとの妙な関係が浮上している。

2021年5月号 BUSINESS

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昨年9月の菅義偉内閣発足以降、料金問題が国民の注目を集めてきた通信業界で、3月以降、不祥事が相次いでいる。「通信キャリアのエラー合戦」。その春の陣の口火を切ったのはNTTだった。

KDDIがエラー合戦口火

経緯を振り返ろう。週刊文春の一連の報道で、社長の澤田純が総務省の幹部や政務三役を相次ぎ接待していたことが判明。接待を受けたうちの一人で、今夏には総務次官昇格は間違いなしと言われていた総務審議官の谷脇康彦が懲戒処分を受けた後、辞職した。文春の報道で澤田は総務相の武田良太とも会食していたことも明らかになった。その前後にNTTグループは携帯電話の料金値下げとNTTドコモの完全子会社化の課題を抱えていた。武田は「国民から疑念を招くような会食に応じることはない」と強弁したが、総務省とNTTの間に「握り」があったのではないかという疑念が浮上した。「通信キャリアの料金値下げで、ドコモは ………

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