傘下の京都ホテルは綱渡り経営。コロナ前は拡大一途の本体の先行きに関係者が熱視線。
2021年5月号 BUSINESS
昨年来「上場ホテル企業で最も台所事情が苦しい」と囁かれていたのが京都ホテルだ。河原町御池(京都市中京区)にある「京都ホテルオークラ」(客室数322室)と四条烏丸(同下京区)にある「からすま京都ホテル」(231室)を主力拠点とするが、コロナ禍で利用客が激減している。
「(延期された)東京五輪の開催時期までには治療薬ができて感染が収束しているだろう」と社長の福永法弘(65)は当初楽観視していたが、2020年4~12月期は売上高が前年同期比62%減となり、純損益は15億円の赤字に落ち込んだ。期初に21億600万円あった純資産は12月末には5億6700万円に目減りし、自己資本比率は期初の11.4%から3.0%に急降下。21年3月期末には赤字がさらに膨らみ、債務超過転落が必至となったため、同社は3月5日に第三者割当増資を同月末に実施すると発表した。筆頭株主のホテルオークラ(東京・港)が普 ………
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