674億円集めた「VISION」が破綻寸前

悪質なオーナー商法に消費者庁の鉄槌。ジャパンライフに続く大規模な消費者被害の再来が懸念される。

2021年5月号 BUSINESS

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USBメモリビジネスで多額の資金を集めてきた「VISION」(東京都新宿区)の経営破綻が間近に迫っているのではないかと動向が注目されている。設立は2019年5月。商業登記簿によると資本金は300万円。役員として登記されているのは代表の新間壽氏のみで、目的欄には「プロレス、各種イベントの主催・企画・運営」、「パソコン、周辺機器の販売、レンタル」、「介護福祉事業の運営」、「酒類の販売」、「芸能人の育成とマネージメント」などの統一性のない14項目が並ぶ。VISIONが扱ってきたのは「willfonライセンスパック」の名称でIP電話機能、カラオケ、ゲームなど複数のアプリが読み込まれたとするカード型USBメモリで、ホテルなどで開催するセミナーで高齢者などに1セット(8個)59万6160円で販売。購入者はこれを自身で保有・使用せず、会社と賃貸借契約を結ぶ。会社は借りたUSBメモリを希望する国内外 ………

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