選挙の仕切り役の佐藤氏に代わって「菅首相の盟友」となり得るのは、公明党の山口代表のほかにない。
2021年4月号 POLITICS
2月に満60歳を迎えた創価学会の佐藤浩主任副会長が定年退職し、長年通った本部がある東京・信濃町を去った。公明党の支持母体である学会の選挙を切り盛りし、折に触れ菅義偉首相と政局の見通しを語り合う仲だった。その突然の引退劇に学会内の権力闘争が勃発したとの見方が広がった。きっかけは佐藤氏が秘蔵っ子として目をかけてきた公明党の遠山清彦衆院議員(51)のスキャンダル発覚だった。「私の不適切な行動と、資金管理団体の不祥事で政治への信頼を深く傷つけてしまった」――。遠山氏は2月1日、緊急事態宣言下の東京・銀座の高級クラブを訪れたことなどの責任を取って議員辞職した。
問題が発覚した1月下旬、遠山氏は山口那津男代表に議員辞職を含む進退伺を提出したが、当初は厳重注意にとどめ、穏便に済ませようとしていた。だが、直後に資金管理団体からスナックやキャバクラへの不適切な支 ………
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