死亡率が上昇!「ストレス侮る」癌大国日本

喫煙や飲酒、塩分の節制ばかりを唱える結果、日本人のストレスは減らず、癌死亡率の上昇が止まらない。

2021年4月号 DEEP [癌対策の盲点]

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日本人の死因第1位は生活習慣病の癌である。2人に1人は一生のうちに一度は癌を発症し、3人に1人は癌で死ぬ。しかも、日本人の癌死亡率は、主要先進国の中で唯一増加し続けている。新型コロナの国内死者は1年間で約7600人。癌による死者は年間約37万人だ。しかもそれが年々増え続けている。東大医学部附属病院の中川恵一准教授(放射線科)の新著『コロナとがん』が最近、永田町界隈で話題になっているそうだが、中川氏はこの中で「新型コロナウイルス感染症にばかり関心が集中するとバランスを欠く」と社会の過度なコロナシフトに警鐘を鳴らす。問題は、どうやって癌を予防するかである。ある医師が癌患者に「どうして癌になったと思うか?」と尋ねると、大抵は「ストレス」と答え、その多くは「人間関係」だという。癌になる原因といえば、喫煙や飲酒、加工肉や塩分などの食習慣、アスベスト、カドミウ ………

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