インサイド
2021年4月号 DEEP [インサイド]
東京ニットファッション健康保険組合(KF健保)が、加入者の1割以上を占めるアダストリアから脱退の申し出を受け、紛争になっていることは前号で報じた。アダストリアがKF健保に対して理事会議事録や経費明細などの開示を求めた民事訴訟では、3月に健保が答弁書を提出。健康保険法施行令では会社法のような文書の保存義務が明文規定されていないことや、書類の「謄写」について明文規定がないといった、法律の不備を縫うような主張で抗戦。開示請求が「嫌がらせ」目的であるとも述べ、両者の関係修復はもはや不可能ではないか。そもそも一連の争いは、なぜ、こんな泥仕合になったのか。健保を指導監督する立場にある厚生労働省健康福祉部の対応も腑に落ちない。実は、アダストリアはKF健保に脱退を申し出る前の17年4月、管轄の関東信越厚生局を訪れ、指導官と面談。その後も、2度にわたり厚生局を訪ね、 ………
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