JT「リストラ」の阿鼻叫喚

たばこ事業の運営を海外に移管。「“黒い目をした外国人社長”は国内事業に大ナタを振るうに違いない」と社内は戦々恐々。

2021年4月号 BUSINESS [温情なき寺畠経営]

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「『ひとのときを、想う。』なんて悠長に言ってる場合じゃないよ。自分のことを考えなければならない」。日本たばこ産業(JT)のある幹部は、テレビで流れる自社CMの企業メッセージをそう揶揄する。同社が2月上旬に発表した大規模リストラと組織再編が強烈だからだ。

スイスに足を向けて寝られない

正社員1千人の希望退職を軸とした3千人規模の人員削減、「セブンスター」などを製造する福岡県の九州工場の閉鎖、子会社で冷凍食品大手のテーブルマークの3工場閉鎖。今回発表したリストラの主だった中身を挙げればこのあたりだが、社内に激震が走ったのは「たばこ事業」の本社機能をスイス・ジュネーブにある海外子会社のJTインターナショナル(JTI)へ移管することである。2022年初頭に海外たばこ事業と国内たばこ事業を統合し、指揮権を子会社に明け渡す。「ほとんどのメディアは移管をサラッと報じるかスルーしたが、実はこれこそ ………

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