リコール「不正署名」疑惑が泥沼化。先頭に立った河村市長の責任は免れない。
2021年3月号 POLITICS
美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が河村たかし名古屋市長と組んで仕掛けた、愛知県の大村秀章知事に対するリコール(解職請求)運動が新たな展開を見せている。リコールのための署名は、法定必要数86万人に対し提出数43万人で不成立に終わった。終了宣言後の昨年11月、河村市長が「やって良かった」と意義を強調する一方で、大村知事は「(43万人も集まったとは)変な感じがする」と首をかしげた。通常不成立に終われば署名の有効性は確認されず、活動団体に戻される。選挙管理委員会にとって無意味な作業だからだ。しかし、死んだ子の年を数えるような異例の手段を愛知県選管は選んだ。市区町村選管に指示し、提出された全署名を独自に調査したのだ。選管は首長から独立した行政委員会だが、大村知事の意向で動いていることは想像に難くない。が、そんなことを上回る衝撃が走った。調査結果が ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。