日本だけ「癌死亡率」上昇の不名誉

日米の癌死亡率が逆転したのは90年代半ば。主要先進国で今も上昇し続けているのは日本だけ。

2021年3月号 LIFE [癌治療栄えて癌死増える]

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日本は押しも押されもせぬ「癌大国」だ。癌は死亡原因の第1位を占め続け、年間37万人以上が死亡する。日本人の約3人に1人が癌で亡くなる計算である。部位別では肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順に多い。実は日本の癌死者数はこの30年で2倍以上に膨れ上がった。癌患者の死亡率は1950(昭和25)年以来、上昇し続けている。ところが、米国の癌による死亡率は91年をピークに下がり続け、2018年までの27年間で31%も低下していることをご存じだろうか。そのうえ19年は前年比マイナス2.2%と劇的に低下した。日米の死亡率は90年代半ばに逆転した。現在、日本の10万人あたりの死亡率は米国の約1.6倍に上る。米国以外の欧米各国も死亡率は低下傾向にある。主要先進国で今も死亡率が上昇し続けている不名誉な国は、実は日本だけである。戦後、日本の医師の数は2倍以上に増え、癌に関する研究は長足の進歩を遂げた。 ………

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