コロナで急浮上「JR再々編」

北海道と四国への政府支援は焼け石に水。東日本と西日本による救済説が急浮上。

2021年3月号 BUSINESS

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コロナウイルスの感染拡大が鉄道各社の経営を直撃した。JRも例外ではなく、優等生扱いをされてきた本州3社(東日本、東海、西日本)は今期千億円単位の巨額赤字が見込まれ、経営基盤が脆弱な3島会社(北海道、四国、九州)は厳しさが増す。中でも北海道と四国は自立経営が絶望視され、永田町では鉄路の全国ネットワーク維持を掲げる与野党議員の一部から34年前の旧国鉄分割を見直す「JR再々編」も囁かれ始めた。

再び安全軽視に傾くかも

「少なくない金額だが、支援の意味を受け止めて経営改善努力を尽くしてもらいたい」。2020年12月25日の閣議後の記者会見。国土交通相の赤羽一嘉(62)は総額1302億円となるJR北海道への政府支援プランについて、こう述べた。期間は21年度から3年間。単年度では430億円強となり、1年で200億円だった19~20年度に比べ、支援規模は倍増する。「コロナ禍を考慮に入れた破格の政府支援」(JR関 ………

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