動き出した「連合会長」人事、本命・相原に暗雲

「神津会長と相原事務局長は同罪だ」。次期会長にUAゼンセンの松浦昭彦会長を担ぎ出す動きが浮上。

2021年2月号 DEEP

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「ビジョンや組織改革の方向性は決めている。それをしっかりと担うことが次期体制に求められる」――。日本の労働組合のナショナルセンター「連合」の神津里季生会長(64)は1月5日の記者会見で、10月に任期切れを迎える自身の後継者について問われると、言葉を選びながらも関係者なら容易に特定できる言い回しで自らの考えを初めて明らかにした。神津氏の右腕として激動の日々を支え続けた相原康伸事務局長(61)への、事実上の後継指名である。2015年に発足した神津体制は現在3期目。歴代会長の任期は2期4年が通例だが、旧民進党の分裂が勃発するなど、異例の3期続投となった経緯がある。10月の定期大会で次期会長を正式決定するが、主な産業別労働組合の幹部で構成する役員推薦委員会が定期大会に先立って執行部人事を固める段取りだ。一方、事実上の後継指名を受けた相原氏はトヨタ自動車出身。全トヨ ………

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