どんな不完全・異常な五輪でも、開催してしまえば世論は好感する。秋まで粘ればきっと勝機も見えてくる――。
2021年2月号 POLITICS [敗れれば即、退陣]
新型コロナウイスルの感染急拡大で、菅義偉内閣の支持率下落が続いている。1月7日に緊急事態宣言が再発令された直後、共同通信の世論調査(同9、10日実施)では、支持41%・不支持43%と政権発足4カ月で逆転。再発令に79%が「遅すぎた」と批判的で、政府のコロナ対応を「評価しない」人は68%。内閣不支持の理由で一番多かったのは「首相に指導力がない」の41%だった。早くも政権の命運にアラームが点滅している。政府は3月末までに、①コロナ対策の根拠法(新型インフルエンザ等対策特別措置法と感染症法)改正、②ワクチン接種開始、③2021年度予算案成立――の3段階で感染拡大を止めようとしている。菅氏は「接種が始まれば雰囲気も変わる」と期待するが、専門家の多くは「楽観的すぎる」と否定的だ。1月18日に開会した通常国会で菅氏の意味不明瞭な答弁が続けば、コロナ疲れがたまった世論の不満はさら ………
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