空前のブーム米国「裏口上場」

米国でSPACのIPOは一般企業のそれを凌ぐ。低金利時代のイノベーションか徒花か。

2021年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「現実離れしているけど、ずっと目指してきたことだし当然とも思えるんだ」。2020年12月3日、米メディアの取材に応じた米ルミナー・テクノロジーズの創業者、オースティン・ラッセル最高経営責任者(CEO)は興奮気味に話していた。この日、「LiDAR(ライダー)」と呼ぶ自動運転車のセンサーを開発する同社は米ナスダック市場に上場した。

SBGも参入を表明

弱冠25歳のラッセル氏がルミナーを創業したのは8年前のことだ。名門の米スタンフォード大学に入学したものの、事業に専念するために中退。米シリコンバレーの著名投資家の支援も受けて高性能なLiDARの開発を進め、上場初日に保有株式の時価総額は24億ドル(約2500億円)まで膨らんだ。絵に描いたような成功物語だが、不安もある。20年5月にスウェーデンのボルボ・カーとLiDARの提供で合意したものの、量産は22年まで待たなければならない。19年12月期に9470万ドル ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。