T氏と親族らがドンキ株取引で得た利益は合計4億円超。前社長が自分を儲けさせてくれるという確信があったのだろう。
2021年2月号 BUSINESS
「大原孝治被告が取引推奨した相手の『知人男性』と報道されているのは、T氏(実際の回答は実名)で間違いありません」。本誌の取材に代理人を通じて回答があった。大原とはドンキホーテホールディングス(現パン・パシフィック・インターナショナルHD)前社長で、昨年12月3日に東京地検特捜部に金融商品取引法違反(取引推奨)容疑で逮捕された人物だ。同月23日に起訴された。ドンキHD社長在任中の2018年8月上旬、ユニー・ファミリーマートHD(現ファミリーマート)によるドンキに対するTOB(株式公開買付)の決定を知り、同年10月11日のTOB公表前に「知人男性」T氏にドンキ株を買うように勧めたという疑いだ。「取引推奨」とはインサイダー取引規制対象の一種。上場企業の「重要事実」(投資判断に大きな影響を及ぼす決算情報など)を伝えずに株の売買を勧める行為を指す。情報を伝えた側は行政処分の ………
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