「鶏卵汚職」はアキタフーズ元社長の「裏金リスト」を押収したことから始まる。どこまで広がるか。
2021年1月号 POLITICS
東京地検特捜部が狙う「鶏卵汚職」の発端は、河井克行・案里夫妻の選挙違反事件で、鶏卵大手・アキタフーズ(広島県福山市)を家宅捜索し、元社長の秋田善棋氏の「裏献金リスト」を押収したことから始まる。解析の結果、安倍内閣で2018年10月から19年9月まで農水大臣だった𠮷川貴盛衆議院議員(北海道2区)が、在任中に合計500万円の現金を受け取っていたことが判明した。「捜査の直前、河井夫妻の元秘書からアキタフーズに転じた女性が同社を辞めており、検察や一部マスコミへの内部通報者との見方もあります。複数の政治家の名前が挙がっています」(全国紙社会部記者)秋田元社長は一部の取材に金銭授受を認めており、単純収賄は堅いと見られる。受託収賄に格上げするには、不正の請託の立証が焦点となる。秋田元社長は一般社団法人「日本養鶏協会」の重鎮として𠮷川議員に陳情しており、便宜が図ら ………
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