暴虐奇矯のタイ国王と対決の時 by パウィン准教授

近代的な君主制国家に生まれ変われるか、絶対君主制に戻るのか。戦いはその天王山となる。

2021年1月号 DEEP

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王室が神聖不可侵な存在とされてきたタイで王政改革を唱えるのは1年前なら完全にタブーだった。ところが、20年7月学生を中心とする反体制運動が火を噴き、禁忌が破られた。王室批判はいまだに危険ではあるが、この1年で王室をめぐる空気は一変した。厳罰を伴う不敬罪によって強固に守られてきた王室がいまやデモ隊に楯突かれている。市民が公然と改革を口にするようになったのだ。市民らは速やかな王室改革の実施と、ワチラロンコン国王が歴代の国王のようにタイ国憲法を遵守することを求めている。抗議活動が激化したきっかけは、若い民主活動家ワンチャレルム・サッサクシット氏が拉致されたことだった。彼は6月に路上で拉致され、いまだに行方が知れない。ここ数年間で何人も王室に批判的な活動家が拉致され、殺されている。デモ隊は王室が犯行に関与していることを確信しているという。デモ隊は制御 ………

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