支持率急落の根本原因は「首相の資質」。何よりも、これがベテラン政治家かと驚くくらい喋れない。
2021年1月号 POLITICS [発言は差し控える]
菅義偉内閣の支持率が急落している。12月中旬実施のNHK世論調査では対前月比14ポイント減の42%。各種調査とも就任3カ月で軒並み約20ポイントも下がった。この落ち方は尋常でない。過去の内閣の支持率グラフと比べると、小泉純一郎政権の後、第1次安倍晋三・福田康夫・麻生太郎・鳩山由紀夫・菅直人・野田佳彦の6内閣がほぼ1年交代で回転木馬のように入れ替わった時代と同じ軌跡をたどり始めている。この先、幾多の難所はあっても、再浮上のきっかけは容易に見つかりそうにない。政権に「短命の相」が浮かび上がってきたのか。
安倍前内閣は2017年夏、森友・加計学園問題で3カ月に約20ポイント支持率を下げた時が長期政権で最大のピンチだった。安倍氏は国会が閉じると、一か八かの「国難突破解散」に打って出た。信を問う国難とは、少子高齢化と北朝鮮ミサイル発射実験という苦しいこじつけで、正し ………
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