「ユーザベース」米国進出失敗の真相

特別損失88億円。「クオーツ」の課金事業が育つ前に広告事業がダウン。コロナ禍が追い打ち。

2021年1月号 BUSINESS

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経済ニュースメディア「ニューズピックス」を運営するユーザベース(本社・東京都港区)が11月、赤字から抜け出せない米子会社の経済メディア「クオーツ」の売却に踏み切った。同社は有料課金事業が育たないうちに広告事業の不振で赤字が膨らみ、新型コロナウイルスにとどめを刺された格好だ。ユーザベースは2018年7月にグローバル展開の足掛かりとしてクオーツを約82億円プラスアルファで買収し、内外のメディアから大きな注目を集めたが、2年あまりで巨額の損失を出して撤退する結果となった。クオーツは経済・金融に強みを持つ12年創業の中堅オンラインメディア。約100人の記者を抱え、グローバルな取材ネットワークを有する。以前は無料でニュースが読める広告収入モデルだったが、買収後は広告事業を残しつつ課金モデルに転換した。しかし、赤字がほぼ常態化していたところにコロナウイルスの影響 ………

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