アップストア「手数料半額」の波紋

最大手アップルが自ら捨てた「手数料3割」の法則。「一強とその他」の図式がさらに進行しそう。

2021年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

アップルがiPhone、iPad向けアプリ販売プラットフォーム「アップストア」の販売手数料、通称「アップル税」をこれまでの30%から半額の15%に引き下げると発表した。アプリ開発者には手取りが増えるので朗報だ。実施は2021年1月からを予定している。08年7月、2代目iPhone「3G」の発売に合わせてオープンしてから13年目の大変革である。アップルが12月4日に公開した15%適用に関するルールによると、20年の売上が全提供アプリで100万ドル(約1億500万円)を下回っている開発者に対してのみ半額を適用するとしている。開発者ごとの売上は非公表のため詳細は不明だが、ほとんどの中小、個人開発者が対象になると思われる。引き下げの背景には、高額手数料への批判をかわす目的がある。7月29日、米議会で独占禁止法問題に関するオンライン公聴会が開かれティム・クックCEOが弁明に追われた。クックCEOは、ア ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。