新生日産の第一号車には新技術が満載。「ちょっ待てよ!」。競合車より割高じゃないか?
2021年1月号 BUSINESS
経営再建中の日産自動車の命運を握るといっても過言ではない新型ノートが12月23日に国内で発売される。日産はカルロス・ゴーン元会長が逮捕、解任された後にロゴを変更した。新型ノートは、新ロゴを付けて市場に送り出す第一号車。「新生日産」をアピールする車だ。
3代目となる新型ノートの性能や販売戦略の巧拙を述べる前に、ノートの歴史を振り返ってみよう。そこからはゴーン氏に翻弄された日産のここ20年の激動ぶりが浮かび上がってくる。1999年、ゴーン氏は「リバイバルプラン」に象徴される工場閉鎖などの大胆なリストラを実施。それが一段落すると即座に成長戦略にかじを切り、米国や中国事業を強化した。当時のゴーン氏は、新車開発の現場にも頻繁に顔を出して売れる車づくりも指揮した。日産は2004年3月期決算で営業利益率11%を計上した。この数字はゴーン氏が在任した約20年間の最高値だ ………
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