終わらぬパナの「積木遊び」

成長戦略を示すことなく、組織の見直しを繰り返して去る現社長。「モノよりサービス」の時代に、「カイゼン」を叫ぶ新社長。

2021年1月号 BUSINESS [ 所信表明が「イタコナ」の新社長]

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「なぜ今、持ち株会社化をするのか」。11月17日に開かれたパナソニックの経営方針説明会の質疑応答で記者の1人がそう質問すると、社長の津賀一宏はこう答えた。「うちのビジネスラインは広い。だから特定ビジネスの今後について役員会で議論しようにも、そのビジネスが良く分かっていない人もいるわけです。分割しないと深い議論ができない」持ち株会社化はパナソニックで年に一度開かれる役員合宿でも何度か話し合われた案件。質問した記者はそうした社内の動きを知っているからこそ、このタイミングで決めた理由を問うたのだろうが、津賀が語ったのは持ち株会社化するワケ。パナソニック幹部はこう語る。「津賀さんはソニーがやったから持ち株会社化の踏ん切りがついただけのこと。でもそうは言えないからはぐらかしたのではないか。相変わらずのマネシタ電器だよね」(同)

延々と続く「事業仕分け」

パナソニックは2022年4 ………

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