「バイデン勝利」菅の幸運

「外交は素人」の前評判と裏腹に思いのほか順調な滑り出し。菅氏は首相就任の強運に続く僥倖に恵まれた。

2020年12月号 POLITICS [ほっとした首相]

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大接戦となった米大統領選で「民主党・バイデン氏の当選確実」と報告を受けた時、菅義偉首相は秘書官たちに思わず笑顔を見せたという。外務官僚の間では「トランプ大統領再選の方が日本にとって都合がいい」というニヒルな見方が強かったが、「菅総理は内心、自分の相手がトランプじゃなくなってほっとしたんだろうな。表情に本音が出ていた」(首相側近)。確かに同盟国のカウンターパートとして菅氏にはトランプ氏よりバイデン大統領の方が、相性も手法も発想もやりやすい相手には違いない。ひねった頭の体操で、仮にこれが日本は安倍晋三首相が続投していて、米国がバイデン大統領に代わったとしたら、どうなっていたかを想像してみよう。相当に気まずい関係になっていたのは間違いない。旧聞に属するが、バイデン氏は安倍前首相に大恥をかかされた苦い経験があるからだ。

大統領就任式直後の訪米を要請

安倍氏が2012年末、首相 ………

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