「ワクチン禍」の歴史に学べ

異例のスピードで進むワクチンの開発。過去の拙速では政治優先で被害者が出ている。

2020年12月号 LIFE

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ワクチンは新型コロナウイルスの唯一の解決策とされ、世界中の製薬企業や研究機関が開発を急いでいる。大統領選挙があった米国や東京五輪・パラリンピックを是が非でも開催したい日本をはじめとした各国政府は巨額の資金を拠出し、ワクチン確保で他国に先んじようと必死だ。だが、健康な人に接種するワクチンは安全性や有効性の確認に10年程度かけるのが常。拙速なワクチンは深刻な副反応(副作用)禍をもたらす可能性がある。

拙速なワクチン接種で敗北

100億ドルの予算を注ぎ込み、官民を挙げて光の速さを超えてワクチンを開発、2021年初めまでにワクチン3億回分を届ける。そうぶち上げたこのプランをトランプ米大統領は「ワープ・スピード作戦」と名付けた。このワープ・スピードの対象を含め、現在、世界中で約200種類のコロナワクチンの開発が進んでいる。承認を得るための最終的な臨床試験であるP3試験に入っているのは現 ………

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