中国「健康コード」vs 日本「COCOA」

「DX」でコロナ制圧に成功した中国。立役者になった「健康コード」と異なり、「COCOA」は必需品となり得なかった。

2020年12月号 BUSINESS [「二つのアプリ」の明暗]

  • はてなブックマークに追加

東アジア研究の泰斗、エズラ・ヴォーゲルが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を書いたのは1979年のことだった。10年後の89年、ボーゲルの予言通り日本は国際経営開発研究所(IMD)の「世界競争力ランキング」で第1位に輝いた。IMDはスイスのビジネススクール兼研究機関で、「世界競争力ランキング」は世界経済フォーラム(WEF)のそれとともに最も権威があり、日本は92年まで1位を確保した。英国のジャーナリスト、ビル・エモットが「日はまた沈む」を書いたのは90年である。予告通り日本は91年にバブル経済が崩壊、97年には「世界競争力ランキング」で17位に急落した。以後「失われた20年」の間、日本は20位台を上下していたが、19年に30位、20年には34位へと順位を落とした。対象は63か国で1位はシンガポール、米国は10位、中国は20位だ。いまや日本は極東の「斜陽国」との評価が定まりつつある。

斜陽・日本の「つながらないデジタル」

IMDは ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。