「お花畑」金融庁の カモになる地域金融

金融庁の意向や動向にばかり気をとられる銀行員と銀行は、どの道、コロナ後のデジタル化時代に生き残れないだろう。

2020年12月号 BUSINESS [「お花畑教」の正体]

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「あなたはこのままでは捨てられる。私にはカミのお告げが聞こえる。この本を買い、私たちのセミナーに参加すれば、あなたは救われる、さあ」これは、病気や不安に悩みを持つ無知な人の心に付け込む、典型的な勧誘の口説き文句だが、実は、同じようなことが、金融業界においても行われている。その名は、地域再生や企業支援を謳う「お花畑教」とでも言おうか。伝道者は共同通信の金融記者(橋本卓典)、教祖・広告塔(カミ)は金融庁長官や幹部(日下智春)、信者(カモ)は弱った地域金融機関だ。日経新聞に載った『捨てられる銀行』本の大広告(9月24日)教本となっているのが、橋本が著す『捨てられる銀行』(講談社)シリーズだ。その最新作が掲載された日経新聞の広告(9月24日)は、遠藤俊英前金融庁長官の写真をあしらい、氷見野良三新長官の狙いをアピールするもっともらしさだ。「さよなら銀行 ………

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