黒船が襲う老醜「東京ドーム」

優良資産に胡坐の老舗を強面ファンドが揺さぶる。蜜月だった読売グループとは隙間風。

2020年12月号 BUSINESS

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香港のアクティビスト(物言う株主)に社長以下3人の取締役解任要求を突きつけられた東京ドーム。バブル期の放漫経営のツケを払い終えたと思ったら「巨人一強」時代が幕を下ろし「プロ野球の聖地」のブランド力は凋落。築32年のドームの老朽化が目立ってきたところへ新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。隣接する客室1千室規模の巨艦ホテルや遊園地も閑古鳥が鳴き、旧態依然の主力事業は総崩れ。かつては批判を封じ込めてくれた読売グループも自前球場の夢がちらつき、一心同体とは言えなくなっている。

命名権売却を拒絶

東京ドームに臨時株主総会の開催を要求し、社長の長岡勤(64)、非常勤取締役(元富国生命保険社長)秋山智史(85)、同(元みずほコーポレート銀行副頭取)森信博(75)の3人の取締役の解任を求めたのはオアシス・マネジメント。ニューヨーク育ちのユダヤ系投資家セス・フィッシャー(49) ………

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