外部調査委員会が発足。刑事手続きも視野に入れた責任追及が必要な終末的事態。
2020年12月号 BUSINESS
ジャスダック上場のインテリアカーテン会社、五洋インテックスに重大な疑惑が浮上している。同社は10月20日、外部調査委員会の設置を発表した。従業員が子会社に対し3500万円を貸し付けたと主張している事実関係を調べるためという。現時点で会社側は明らかにしていないが、関係者への取材で浮かび上がるのは、当時の社長を巡る資金使い込みの疑いや、現経営陣による不祥事の隠蔽。もはや上場企業失格の末期症状だ。数々の証言や関連資料によると、事の経緯はこういうことのようだ。今年3月、窮状を見かねた社長室勤務の女性社員が会社への資金支援を梅野拓実社長に申し出たのが発端らしい。愛知県発祥の五洋インテックスは1996年に店頭登録した中堅企業だが、ここ10年で経常黒字は1回だけ。売上高も20億円以下の低空飛行が続く。新株発行で資金繰りを凌いでいる状況で、医療関連など様々な新規事業をぶ ………
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