志位共産の「毒」が回った立憲新党

「雇用を生み出す経済界を敵視する左翼勢力が政権を担えるわけがない」(企業労組幹部)。

2020年11月号 POLITICS

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「枝野さんが仰っているのは……」――。それは異様な光景だった。菅義偉首相が掲げる社会像「自助・共助・公助」を厳しく批判する合流新党「立憲民主党」の枝野幸男代表の真意について、まるで側近のようによどみなく語り出す共産党の小池晃書記局長。隣に座る立憲民主の福山哲郎幹事長は、ただただ頷いて聞くだけだった。9月22日夜、BSフジの報道番組「プライムニュース」には野党4党の幹事長が出演。過去に枝野氏も「自助」に言及していたことを巡り、司会者から整合性を問われた福山氏が返答に窮すると、小池氏はすかさず「枝野さんは『変わった』と率直に言っている」と身ぶり手ぶりを交えてフォロー。野党共闘路線に距離を置く国民民主党と日本維新の会の両幹事長を前に、野党第1党との蜜月ぶりを見せつけた。その背景には6日前の政治的決断があった。

「新自由主義と決別」の大義

共産は9月16日の首相指名選挙で枝野氏に投票し ………

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