三菱地所「バベルの塔」の暗雲

東京駅周辺で進む日本一のノッポビル開発。足元のオフィス需要急減で黄信号が点灯。

2020年11月号 BUSINESS

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9月17日、三菱地所は東京駅前常盤橋プロジェクトの街区名称を「トウキョウ・トーチ」に決めたと発表した。「日本を明るく元気にする」との開発ビジョンをトーチ(灯り)の言葉に込めたという。目玉は高さ390メートル、地上63階建ての「トーチ・タワー」だ。

近鉄へ「20倍返し」の開発

2027年の完成時点で「あべのハルカス」(300メートル、60階建て)を抜き、国内で最も高いビルになる。もっともコロナ禍でオフィス需要は急減。東京ドーム約12個分の延べ床面積を持つ同タワーに対し、「令和の“バベルの塔”になるのでは」との懸念が広がる。常盤橋地区は東京駅日本橋口と永代通りを挟んで隣接し、かつては東京都下水道局のポンプ所などの施設があった。3万1400平方㍍の敷地には日立製作所が1983年まで本社機能の一部を置いていた「日本ビル」をはじめ、新日本製鉄(現・日本製鉄)が09年まで本社を構えていた「JXビル(旧称・新 ………

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